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「世界ふれあい街歩き」アデレード

2012.1.30

NHKの「世界ふれあい街歩き」の金曜日は、オーストラリア、アデレードでした。
この番組、ほんと観ていると癒される。
いつも気候がいい時期に散歩しているし、出てくる人たちは温かいし。
いいことだけを見せてくれるから、気持ちいい。
こんな風に紹介されたら、街の人もうれしいだろうな。

オーストラリアの街を観たのは2回目。
どちらも、スポーツウエアを着てトレーニングをしている人たちが出てきて、
オーストラリアはスポーツの国なんだなと思う。広いもんね。歴史は短いし。
なんとなく自分のところで自足しているのは、
たぶん、みんながルーツも含めて、世界各国から、ここを選んできたからだろう。

というのは、アデレードは、オーストラリアでは珍しく、
自ら選んで来た移民がつくった街だと紹介されていたから。
それで文化と芸術の街なんだって。
でも、やっぱりスポーツ色が強いし、文化イベントも、何となく学校の文化祭風で、
芸術鑑賞をするより、芸術参加したくなるような雰囲気があったから。
気候もよさそうだし、年中晴れてるって言ってたから、そこで葛藤もそんなになさそう。
芸術もゆるくて、でも楽しい感じが全面にでてくるんじゃないか。
演劇の宣伝をしていた、緑のドレスのお姉さん、ステキでした。

The Black Keys'のPV

2012.1.27

友達に「むっちゃ面白い」と教えてもらって
You Tubeで観たのが、The Black Keys'のPV”Lonely Boy"。
ただおっさんが歌っているだけなのに、ハマるとのこと。
確かに。事務所ビルの裏、駐車場入口みたいな場所で
黒人の太ったおっさんが、歌を口ずさみながら好き勝手に踊っている。
その、フリが妙だ。何より、シンガーにしては目に力がない、というか
なんだかうつろな目を一点に向けたまんま、フリはノってくる。
ゲラゲラ笑うわけじゃないんだけど、なんだか目が離せなくて、後に残る。

えーなんだろーと思って、他のPVもいろいろ見ちゃった。
ギターとドラムだけのデュオグループらしいのね、他のを見てると。
全部、でも、どっか笑いを狙ってて、手作り感がある。
たぶん、誰が見ても笑えそう、と思ったのが
”Tighten Me"というPV。
これを見て、謎が解けた。吹き替えなんだ。あのおっさんは。

80年代にPVブームがやってきたときに、ちょうどハマって観たから、
最近のPVは、なんかスタイリッシュだけどつまんないって思ってた。
こういう人もいるのね。というか、もうひと通りいろいろなものが出尽くした後だからこそ
出てくる、ミョーな世界。笑えます。

「ガイアの夜明け」移動ブティック

2012.1.25

なるほど、その手があったか。
夕べ見たテレビ東京の「ガイアの夜明け」は、新たな鉱脈発見ネタでした。
それは、ポーラ化粧品が実は30年も続けてきた高級商品販売の新しい手法。
何十万の毛皮のコートとか、何百万のジュエリーとか。バッグ、靴。
買いに来ている人も、見るからにお金持ちそうなゆとりの表情とお金がかかってそうな服装。
ポーラって、そういう世界だったのね。

でも、その商売を、展示販売会をしたり通販をしたりという売り方をして
なかなか伸び悩んでいたんだって。そりゃそうでしょ。
何十万、何百万もの買い物を、そういう味気ないやり方でするなんて。
日々の衝動買いなら、ネット通販するお客様もいるだろうけど、
気分もゴージャスにしたいし、いくらお金持ちでもそんな気軽にしたくないよね。

そこで、去年の秋からポーラが始めたのが、
数千万(だっけ?)を投資して、ブティックバスを作ること。
それで、全国13万人もいるポーラレディを通じて予告してニーズをつかみ、
各地に行って販売すること。手応えアリ、のところへ
被災地の陸前高田市からオファーがあった。それはいいのかと思ったら、
震災以来、買い物できる商店街もなくなり、家族をなくしたりしていたお客様が、
買い物がしたい、と思っていた。
結果は、お客様も大喜びして2日間で500万円超え。

被災しても日常はあるし、欲求を持つことが元気を与える。
女性は、買い物して、きれいになったりすることがいつだって大好きだし、
そういうことが生きる原動力になっている。

今回のテーマは「潜在ニーズを掘り起こせ」だったけど、
女性の消費者心理を知る、ということだったみたい。
だからさ、女性をもっと会社で活用して管理職にもつければ、
まだまだ日本は潜在ニーズ、いくらでも掘り起こせるよ。
それで、女性が働けるようになれば、子供もふえるし、言うことないでしょ。

TV東京「未来世紀ジパング」インド

2012.1.24

中国ブラジルと並んで今注目の急成長新興国、インド。
その現場を、経済の側面から見る番組をテレビ東京「未来世紀ジパング」でやっていた。
番組が切り口として選んだのは、結婚式と車。中心は結婚式。
なんといっても、異文化の魅力が表れるからねえ。
デリーの何十個も並ぶ結婚式場。
イルミネーションで飾り立てて、幹線道路に並ぶさまは、
まるで回転寿司屋かファミレスのよう。
中は、すごく広くて、取材した中流階級の結婚式では、1000人も招待客がいた。
花婿の年収の4倍の規模で、お金は新婦側が出すんだって。
ゴージャスだけど、かなり無理したっぽいねえ。
そこに経済発展が見込めるかどうかは直接わからなかったけれど、
あとで、数字を見ると、2000年には数%しかいなかった中間層が、2010年には45%超え。
結婚式場がやたらたくさんあったのは、人口の半分を占めるまでになった中間層のおかげだったということ。

日本の高度成長期も、そんな拡大をしたのだろうか。
そういえば最初のシーンは産婦人科で、ずらっと並んだ妊婦さんが、
次々と出産していった。

それから、貧困層に、バラナシでは、寄付によって、合同結婚式がただでできて、
家財道具一式を揃えてもらえるんだって。
親の決めた相手と初対面の式というあたりは、古い習慣を残していることがわかる。

そういう古さと、経済成長の勢いが、インドをやがてGDP世界一になるだろうと言わせる要因。

はあ、すごいなあ。確かに。NHKスペシャルあたりで、別の切り口でも見てみたいなあ。
何しろ、テレビ東京の経済番組は、なんだかバリバリ働く人達のいいとこばかり報道するから。

それはともかく、インドにしても中国にしても
荒々しい経済成長ぶりを観ていると、日本も昔、こういう感じだったのかと
知らない時代を見せてもらえる感じがあって面白い。

白洲正子の『金平糖の味』

2012.1.23

エッセイの日々、第三弾は最近出たばかりの
白洲正子の『金平糖の味』戦後から高度成長期頃に書かれたものを集めた。
あとがきのところで、各社の編集者が遺品を探して原稿を見付け出した話が載っていた。
編集者って、ハンターだよね、ある意味。
大作家とかになると、常に周りに編集者が何人かいるというし、
写真家の荒木経惟さんが銀座撮影しているのに遭遇したことがあるけど、
何人も周りに人がいて、塊で移動していた。
新しい原稿を、どこよりも誰よりも早くゲットする。そういう仕事なんだなー。

さて、『金平糖の味』ですが、
若いときの文章ということで、NHKドラマ化した白洲次郎の話に出ていた、
白洲正子役の中谷美紀がダブってしょうがなかった。
あの人が書いたのか-と思ってしまう。若い時の、迷いやら思い込みやら気負いやらが
文章に出ているからだろうね。
小林秀雄の「無常といふこと」読みたくなりました。

それにしても、半世紀たって読んでも違和感がない文章ってすごい。
たしかに、「このごろはこんなふうになりました」みたいな時代批評的なところは
今とは違うんだけど、それすら、リアルタイムの息遣いが伝わってくるようで
古くなく読めてしまう。

実は、平行して、池波正太郎の『むかしの味』を読んでいるんだけど、
なんだか、そんなに面白く感じられないんだよね。ゆったりしていて、おちがなくて、
なんだか、昭和の空気に入り込めないような感じがどこかある。

この違いは何なんだろう。
たぶん、白洲正子の、長い歴史の中の今を観ている感覚が違うんだろうな。
池波正太郎は、ある時期に、すでに懐かしくなった昔を思い浮かべている。
そのこと自体が、さらに時代に縛られてしまうのかもしれない。

銀座三越のクルストウィッチ

2012.1.20

昨日の夕方のニュースを見ていたら、
今、デパ地下で人気のパン屋さんを紹介していた。
おいしいパン屋さんってありそうで少ないので、
これは必見!と仕事をほっぽり出して観ていました。

伊勢丹やら銀座三越やら行くたんびに気になるパン屋さんがジョアン。
やっぱりおいしいんだ。
気になったのは、銀座三越に入っているという、
その場で具材を選べてパンも選べるというサンドイッチ屋さん。
クルストウィッチというそうです。

パン好きの好みはたぶん、二手にわかれていて、
片方は、コッペパンはじめやわらか系の昭和給食パン。
もう一つは、ヨーロッパ風のバゲットその他の固いパン。
私は後者なんだな、子どものころから。
なんせ、デニッシュブームの真ん中で、チーズ入りプチパンばかり食べてた子だから。

そういう私にとって、固いパンのサンドイッチ、サラダやらハムやらどっさりというのは、そそる。
今度行こっと。パンだけでもいいや。

それにしても、サンドイッチが今、ブームらしいのね。
他にも同じ番組でサンドイッチを紹介してたし、
今日行った渋谷ブックファーストでは、サンドイッチのレシピ本が目立つところに並べてあったし。

サラダブームが90年代後半からあって定着して、
ここ数年はパン屋さん人気で、新しいパン屋さんも次々街にできて。
そりゃ、その次に来るのはその二つを合わせたサンドイッチ。
たしかにそうだ。
おいしいサンドイッチ、大歓迎です。

フジテレビのドラマ「ハングリー!」

2012.1.19

フジテレビの火曜日10時のドラマが、レストランが舞台と知って見てみた。
「ハングリー!」。向井理主演。ほかに塚本晋也とか国仲涼子とか稲垣吾郎とかが出ている。
画家とフレンチシェフの息子で坊ちゃん育ちの英介(向井理)が、
ロックバンドを組んでいた仲間と、亡き母のレストランを再興しようと店を開く。
セオリーから外れた、倉庫跡みたいな場所で、バンド関係の仲間が居酒屋替りに使ったり、
ほとんど客が来なくて大変だったり。
母が昔出していた店の建物は、いけすかないオーナー(稲垣吾郎)が経営している。
ライバル心を燃やす英介。

英介には銀行に手堅く勤める彼女(国仲涼子)がいる。
だが、彼のまかないを食べてその味が忘れられなくなった大学生の女子もいる。
早くも三角関係に突入。
彼に惚れた女性は、彼女ほど美しくはないが、彼を励ますのがうまい。
英介は料理だけはめちゃくちゃうまい。
別れかけていた中年カップルの仲を修復するほどだ。

もう展開がはっきり読めちゃうようなドラマですね。
それに、どこかで見たような展開とか設定が多いし。
激甘のラブストーリーは、さすが大森美香脚本という感じ。
もはや恋愛ドラマは、フォーマットが決って、水戸黄門のごとく安心できる展開で
スイートなエピソードに酔う世界になったのかも。

森まゆみの『大阪不案内』

2012.1.18

森まゆみの『大阪不案内』(ちくま文庫)を読んだ。
前から気になっていたんだけどね。
東京本はたくさんあるけど、関西本は少ないし、読み応えがあるものが少ない。
でも、森まゆみなら、文章もうまいだろうし中身も濃いだろうと。
やっぱし、でした。

エッセイの面白さとか、ノンフィクションの面白さは、
自分が知っていることについて書かれてあるか、知りたいことが書かれてあるか、
だと思うんだよね。結局、人間って未知すぎるものには興味を抱かない。

この本がすごく面白い、と思ったのは、私が関西人だからだと思う。
森まゆみが、大阪文化に触れて、戸惑っているさまを読んで、
「そうそう、大阪ってそうだよね」と思い、
東京に住んでいるから「東京の人がそう思うのはわかる」と思う。

でも、それよりも、読んでいて、われこそは関西人、と思っている私自身が
いかに「大阪不案内」だったかを思い知らされる。
だってね、東京の人もそうだと思うけど、地元ってそんなにくまなく歩かないでしょ。
いつも行く場所に行って遊び、買い物し、ご飯を食べ、人と会う。
行かない場所には全然行かない。知らないなーと思う場所が山ほどあった。

この本がすごいなと思うのは、みんなが知っている難波から、お金持ちの街帝塚山、
ディープな鶴橋まで、さまざまな個性ある街を紹介しながら、
全体としては、実は歴史が古く、やっぱり人懐っこい、大阪の気質があますところなく
浮かび上がってくるところだ。

案内人は、雑誌『大阪人』編集長。連載をまとめたものでした。
東京から毎月出張させるなんて太っ腹。大阪人の旦那気質?
文化と歴史を大事にする大阪人魂は健在なり。

東京都写真美術館の「ストリート・ライフ」展

2012.1.17

東京都写真美術館で、展覧会を二つ見てきた。
一つはこの時期恒例の新進作家展。
もう一つは、19世紀後半から20世紀にかけてのヨーロッパを撮った
「ストリート・ライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち」展。
閑散としていた新進作家展より、こっちのほうが人が多かった。
で、こっちのほうが面白かった。
まだどうなるか分からない、自分の内面と向き合ったような若手作家より
何が写っているのかわかる、それでそれは、自分たちは決して見られない
過去の風俗であり過去の人たちである、という好奇心のほうが勝る。

7人の作家と作品の一部を紹介。
19世紀後半のロンドンを撮ったジョン・トムソン。
作品には、「マイ・フェア・レディ」に出てきたような花売り娘も登場する。
写っている路上生活者は本当に貧しそうで小さくて、映画みたいに陽気じゃない感じ。
トーマス・アナンはそれより少し前のグラスゴーを撮った。
ロンドンほど貧しそうじゃない。都会に行けば行くほど格差が大きくなるってことかな。
作家の視線がそもそも違うか。
ビル・ブランとは20世紀前半、第二次大戦中のイギリス
ウジェーヌ・アジェは、有名な写真家で、20世紀始めの変わりゆくパリの古いものを撮った。
ブラッサイも有名で、夜のパリを撮った。1930年代。
と、まあこんな調子。
今の人達とは服装も、顔つきも違う。この人たちの生活ってどんなのだったんだろう。
いろいろ考えてしまう。想像が広がる。
決して会えない人同士が出会う。そういうのも写真の面白さだと思う。

「グレーテルのかまど」ショートケーキ

2012.1.16

先週末のNHK「グレーテルのかまど」のテーマは、
小津安二郎の「麦秋」に出てきたショートケーキだった。
昭和20年代、ショートケーキは高級品で、今のお金に換算するとホールが1万円もしたって。
そういうショートケーキを食べるシーンが何回か出てくるんだって。
結婚を決めた原節子演じる娘は、ショートケーキなんて食べたこともない相手を選んだ。
そして、結婚すればそういうものを買えない生活になる。
でも、「もらったら食べるわ」と明るく言う。
小津の関係者は、みんなが生活に大変だった時期だったけど
たまにはショートケーキぐらい食べようよ、という願いを込めたのだろうと話す。

ケーキは、苦手な人もいるけど、それ以外の人にとっては
たまに食べると、幸せになる、そういうものだと思う。
必需品じゃないし、食べないと栄養不足になるわけじゃないし、どっちかというと摂り過ぎが
問題にされるような食べものだけど、
きれいで可愛らしくて、甘くて優しい。
疲れたとき、元気がないとき、食べると元気になる。
そういう願いを込めて、私も『自由が丘スイーツ物語』(NTT出版)を書いた部分がある。

そういえば、小津の日記の紹介があって、ショートケーキの具体的な記述はなかったみたいだけど、
昭和初期に銀座のパーラーで食べたみたいな話が出てた。
ショートケーキは、日本で生まれたお菓子だけど、いつ、どこでかがはっきりしない。
パーラーって資生堂パーラーだよね。
昭和のはじめには銀座で流行ってたかもしれないな。
その頃に銀座で賑わっていた、コロンバン説と凮月堂説と、不二家説があるから。

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